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2018年 4月29日
「A History of the English Language」 |
昨日、「英語史」のレポート作成に必要な文献として、「A History of the English Language」を県の図書館で借りた。
洋書だからなのかはわからないが、図書館的にはどうも特殊な扱いの本らしく、同じ英語史が並ぶ他の本とは全く別の、厳重に隔離されたところで保管されてあり、出してもらうまで番号札をもらって待つという感じだった。
で、
帰って落ち着いてから読み始めたのだが、突然中からパラッと2枚の紙が落下。
「?」
見てみると、
片方はおそらく高輪の前にこの本を借りた人が挟んでいたと思われる、貸し出し時に渡される、返却期限などが印字された貸し出し明細みたいなやつ。2010年と書いてあった……8年前だがな。
そしてもう1枚は、簡易的な履歴書のコピーみたいなやつ、、、
2010年の日付になっていて、おそらく上記貸し出し明細の受け取り主(つまり同一人物)と推測された。
見ると、その時点で県内の大学の2年生だったらしく、、、ということは、2012年には卒業しているはずだから、今はどこかに就職しているか、さもなくば大学に残って助手か何かされているか、という具合だろうか。
しかし、
実家の住所まで記載されてある上、裏面には本からの抜き書きと、それに対しての考察みたいなメモがたくさん書かれてあったので、
うーん どうしたものか
と一瞬悩んだ。どうにも、このままにはしておけない。個人情報だしね。
これを本人に返すにしても、あるいは、廃棄するにしても、どのみち本人による確認(了承)が必要だろうから、図書館に託して本人に連絡をとってもらうのおそらく最も妥当だと判断、それで今日、また図書館に出向いた。
事情を話し、カウンターの職員に預け、めでたしめでたし。
携帯番号が記載されてあったから、きっと連絡をとってしかるべき対応がとられるに相違ない。
しかし、、、
あれが今までずっと挟んであったということは、だ。8年もその本を誰1人として借りていないということ、、、なんだろうか。
挟んであったのにずっとそのまま気づかれなかったという可能性は、おそらくない。なぜなら、開いたらすぐパサッと落ちてきたくらいなので、すぐ誰でも気がつく状況にあったと思われるからだ。
『誰か気がついていたのに、あえてそのまま挟み戻していた』という可能性もあるけど、それにしても8年だ。8年も、そのままになっているかね、普通?
個人情報やメモがその本の中でこれまで保管されていたという訳で、、、ある意味、タイムカプセル状態と言える。
「A History of the English Language」というその本は、誰もが気軽に読める絵本みたいなものでは全くなく、英語の成り立ちや今の英語に至るまでの言語的な歴史(いきさつ)に細かく触れたものであるがゆえ、それを借りる人というのは、おそらく、高輪が今直面している課題と同じことを調べようとしていた人であることには間違いない。
実際、履歴書の裏面を使ってびっしりととられていたメモをちょっと見させてもらったが、アングロサクソンについての抜き書きが多かったように記憶している。
同じような課題に向き合った人が、8年前に同じようにこの本を借りて様々に考察していたんだなあ、、、
ちょっと不思議な感動を覚えた出来事だった。
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13:20, Sunday, Apr 29, 2018 ¦ 固定リンク
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