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ふと試しにと思い、固定電話機の受話器を取り、『ツー』という音を聞くため、生耳状態で当ててみる。 左、そして右。 うーん?? これまで悪かったはずの右の方がすごく聞こえている気がするのは、左がほとんど聞こえなくなっているからだろうか。 右がいきなり良くなっているわけはないので、やはり左がだめなのだろうと察する。 ちなみに、その左では、『ツー』という音をごくかすかにしか聞き取ることができなかった(ともすれば聞こえないレベルかも)。 左、重度難聴に突入か?
『聴力を失ったベートーベンが音を判別するべく、ピアノ線をくわえて骨に伝わる振動から音を感じようとした』という話を思い出す。真偽のほどは確かではないようだが、おそらく本当だと思う。 高輪もそれは実感するところがある。 たまたまスマホでニュース映像を見ていた時、スマホに伝わる音の振動に気づいた。確かに一律ではなく、振動にも高低があるというか、音の違いによって揺れや手に伝わる響きが全く違い、その振動の違いを判別できれば振動こそが音のかわりになるかも知れないとすごく思った。 たぶん、ベートーベンが試したのは、こういうことだったんだな。
高輪の聴力は「ベートーベンが聴力を失くしたのと全く同じ病気」(主治医曰く)。だからか、そうしたベートーベンの耳について伝えられているいろいろな話にこそ、妙に納得できるところが多い。
幸い、現代に生きる高輪は、「補聴器」というスグレモノの恩恵を受けているので、もうしばらくは何とかなっていけるだろうけど。 ちなみに、 『手術で改善する』ケースが多い中、状態的に、高輪の場合は手術をしても良くなることはほぼない(手術をしても意味がないらしい)ということなので、、、 まあ、気長にやるしかないわな。 |
17:40, Sunday, Apr 17, 2016 ¦ 固定リンク
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