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少しながら、やっと、ふう、と息をつく。 とか言って、まだ気を抜ける訳では全くないけれど。
昨日は雨が降りしきっていた。 だけど、春の雨というには寒い雨。 開いた桜たちは大丈夫なのかと、ついぞ案じる。
ぐりぐりと痛む心臓をごまかす。ここしばらく、2晩殆ど寝ないで作業して3時間くらい寝て、また1晩以上作業して……みたいなのをずっと繰り返していたため、相当身体の状態が酷くなっている。……当たり前か。殆ど食べてもいなかった(というか、緊張していてあまり食べられる状態ではなかった)。よくもっていたというのが正直なところだったりもする。回復にはまた相当な時間がかかりそうだな。無理をしちゃいけないのが心臓だのに、そうしなくてはいけない状況だったとはいえ、やっていたのは真逆の事だ。
窓ガラスを流れるように落ちて行く雨を見乍ら、ふと去年の事を思い出していた。 葬祭ライターをしていた時の事だ。 (少し前に、弥富の猫ちゃんの事は書いたが、それではなくて)
その仕事は、まず朝8:15までにその日に指定された葬儀会館に行き、本部から届いている指令書(FAX)を受け取って、何時に何処の喪家様をお伺いするかを確認、すぐ行動に移る。仕事は喪家様(or 喪主様)に故人様の生前のエピソードや思い出などをお伺いし、それをすぐ(20分以内くらいで)文章におこす事(&思い出のお品物があれば写真に撮る)。書いた文章&写真はメールで本部に送り、レイアウトを整えてもらって、最終的にはそれが御会葬御礼みたいな感じで配られるものになる、というやつである。勿論、喪家様に見ていただき、校正をいただく時間も加味しなくてはならない。 なんだが、それ以上に移動がかなり激しい。葬儀会館に出向いている訳だから、その会館内で行われる葬儀で済めばいいがそうではなくて、大抵の場合、最初に出向いた会館での取材を1〜2件やってから別の会館に急行して取材をして、あるいは喪家様のお宅にお伺いして取材をしてまた会館に戻り、最後に朝出向いた最初の会館に戻って書類を書いて終わり、みたいな流れになる。会館と会館を何度か往復する事もあるし、最初に出向いた会館の中だけで済むのはかなり(というか絶対有り得ないくらい)稀だといって良い。 移動の際はナビを駆使して、戻る時間などを予測しながら行かなくてはいけない。
ある時、喪家様宅にお伺いする事になった。といっても、2日目に喪家様宅に伺う経験はしていたので、びびるとか焦るとかそういう気持ちはなく、とにかく間に合うようにというだけだった。 本部からは住所を教えられていて、ナビに従っていけばいいからと言われていた。 『そうだよな、ナビがあるから大丈夫だよな』 ……しかし、そうじゃなかった。 住所を入れて、ナビはこの位置だということで「目的地周辺デス。案内ヲ終了シマス」とか言ってるのに、そこは畑の隣のただの道……えっ、どうなってるの(^_^;)??って事が、実は数件あった。 しかも、喪家様宅にお電話して道順を聞くも、喪家様ご自身が(ご不幸があってパニックになっておられるのか)「どう言っていいのかしら……町内会のゴミ置場のそばなんですけど」「何々さんちの前なんですが」みたいな具合で全然要領を得ず。 (ゴミ置場って何処だよ(^_^;)、って世界。。。つーか、そのゴミ置場が分かるようなら喪家様宅も余裕で分かるって) 本部にもそういう事情だと連絡は入れたのだが、「喪家様に聞いて下さい」と言われるだけでどうしたらいいのかって感じで、そんなことでお宅をつきとめるのに毎回1時間近くかかってしまった。 会館に戻ってから、「ナビに出ないなんて事は無い」「喪家様が道順を説明出来ない訳がないだろう」「何をやっていたんだ」と、時間がかかった事以上に喪家様が道順をご説明出来なかった事自体を全く信じてもらえず、さぼりでもしていたかのように言われ、もの凄く嫌な思いをした。
そういうはずじゃないのに、あるいは、こちらではそうじゃなかったのに、はからずも違う方向に状況や物事がいってしまう事。 その状況の中で自分に出来得る尽力を全てしても、結果として意図しない状態になってしまうという事。
そっか、そんな事もあったな。 あの時は結局、どうしたんだっけ。。。
そんな事を思い出しているうち、とあるお客様からお礼のメール。 前日夕方、急ぎで来たお客様の作業を、この日の午後にお送り(納品)したのだが、丁度今週それを使う事になったので急いでくれて良かったというような事が書かれてあった。 お客様が安堵してそれを使っていただいているところを思いつつ、心から良かったと思った。
高輪が自分の仕事においていつも考えているのは、そういう事だったんだよな。 お客様のご依頼を作業するのも、下呂で広告原稿のご相談をしている時も、どんな時も。
「高輪にとっての、仕事」。
ともあれ、今はやるべき事を。 |
14:12, Thursday, Apr 12, 2012 ¦ 固定リンク
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